「家庭×地域×塾」の連携で、いい親子関係を作りたい！【個別指導とらいあんぐる】藤沢先生

塾の仕事を始めて20年。学習指導を行う傍ら、子どもの発達に関する支援を続け、子育てには地域連携が必要だと考える藤沢先生。自身の子育て経験から「いい親子関係」作りをサポートしたいと語る。

今回は、『個別指導とらいあんぐる』代表を務める藤沢剛志先生にお話を伺いました。

明舞地域で開業した『個別指導とらいあんぐる』ってどんな塾？

2024年1月に、私の妻の地元である明石市の朝霧町で開塾しました。
地元で子育てがしたいという思いから、この明舞地域で暮らしており、私にとっても第二の地元です。

『個別指導とらいあんぐる』という塾名は、楽器のトライアングルに由来しています。
トライアングルは良い音色を出すために一か所が欠けた形をしています。
人間も同じで、それぞれ欠けた部分があるからこそ、協力し合った時にいい響きが出るのだと考えます。

また、塾として単体で活動するだけでなく、地域や学校等とも連携して、「家庭×地域×塾」の三者で子どもたちを育みたいという想いも込めて『とらいあんぐる』と付けました。

学習指導だけでなく、発達に関するお悩みも支援

前職は大手個別指導塾の教室で18年勤めていました。
個別指導形式で教える塾で、多様なお子さんが通われていました。
勉強のこと以外にも、ご家庭から「周りの子たちに比べて成長が遅くて…」「発達検査を受けたのですが…」と、お子さんの発達に関するご相談をいただく機会が多くありました。

学習指導が中心の大手塾だったため、発達に関する指導は専門外でしたが、私自身はなんとか力になれたら…と思っていました。
そこで、塾に勤めながら本を読んだり一般公開されている大学の勉強会へ参加したりと、発達障害について独学で勉強し、発達で悩むご家庭への支援を行ってきました。
こうした活動が発展し、当時働いていた宝塚市で、発達障害を抱えるお子さんを持つご家庭の会と協働してイベントを行う計画も立ち上がりました。
残念ながら、コロナ禍で一旦活動は途切れてしまいましたが、明舞地区でも地域やご家庭と連携した活動ができればと思っています。

地域の中で、発達のお悩みを相談できる場所はまだまだ少ないです。
『個別指導とらいあんぐる』では学習指導はもちろん、様々な特性を持つお子さんとご家庭への支援も行います。

お母さんと子どもがラクになるために必要な地域連携

私はもともと教員を志望し、教育大学に通っていました。しかし大学での学びや教育実習を経るうちに、学校教員として働くことは自分の肌に合っていないのではないかと感じ、紆余曲折の末、「塾」という仕事に出会いました。
最初は大阪の老舗塾にご縁をいただき、そこで働く先生方の魅力に惹かれて塾講師人生をスタートさせ、かれこれ20年塾の仕事を続けています。
子供時代は、勉強好きという訳ではなく、むしろやんちゃな子どもでした。
だから、勉強ができないという子どもたちの気持ちはよく分かります。
発達に関するお悩みも、私自身も共感できることがありますから、出会った子どもたちが大人になった時のロールモデルの一つとなりたいとも思っています。

親目線で考える、いい親子関係の作り方

私も子育てをしている親の一人です。
子育てをしながら感じることは、誰かと協力していかないと、親が担う役割が多くなりすぎてしまうということです。

親は子どもを甘やかしてあげることが大切だと考えています。
しかし、親だけで子育てをしようと思うと、躾や叱ることになり、なかなか甘やかすのは難しいですよね。
そこで、最初にお話ししたように、「家庭×地域×塾」全体で子育てをすることが大切なのです。

例えばご家庭で宿題をしていると、親心としては、できていない所があると目についてしまいます。
そこで宿題や勉強は塾でやって、できていない姿は塾だけで見せて、時には塾で叱られて、家に帰ったら親に甘えて話を聞いてもらう。
そうすると、いい親子関係を築けると思います。

もちろん、親心として、子どものことを全部知りたい気持ちもあります。
そうした気持ちも地域と連携することで手放していくことができます。
お母さんお父さんがラクになると、子どももラクになるものです。

ご家庭から学校に伝えづらいことを、私が代わりに伝えたりもしています。
「学校ではここまでできるから、塾はここまでやりますね」と学校や塾でお子さんを支えることができますから、ご家庭だけで抱えずに、気軽にご相談してください。

オールドニュータウンに、新しい息吹を！

明舞地区は、約60年前に切り開かれた“オールドニュータウン”です。明石市の子育て政策で子どもの数は増えてきているけれども高齢化も進んでいます。『個別指導とらいあんぐる』のある「バザール明舞」もシャッター商店街で、開業するにあたり不安はありましたが、この地域に活気を取り戻そうと頑張っておられる方々と出会い、私もお手伝いがしたいと思いました。地域の課題はありますが、子育てがしやすく、高齢者との世代間交流も行えるような活気ある地域になってほしいと思っています。

地域やご家庭皆で子育てができる環境作り、これからも頑張ってください！
藤沢先生、ありがとうございました！

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