「反転授業」で”自分で学ぶことのできる人”を育てる!【マスラボ】古山先生

大手塾で中学受験指導、教材開発、模試作成、システム開発等に携わる。大手塾時代に出会った「反転授業」を実践し、地域に根差した指導を行いたいと2016年2月より高槻で『マスラボ』を開塾。

今回は、『マスラボ』代表を務める古山竜司先生にお話を伺いました。

目次

授業は家で、演習は塾で「反転授業」

マスラボってどんな塾?

立ち上げた当初は、地元の小中高生に定期テスト対策をしたり、勉強のやり方を教えるような塾にしようと思っていました。
もともと大手塾で中学受験の最難関クラスを担当していたこともあり、開業する時に中学受験を志望する生徒が口コミで集まってくれて、今は学年は小学生から高校生まで、中学受験をする子もいれば公立高校を目指す子、算数オリンピックで上位を目指す子など色々なお子さんに通っていただいています
マスラボという塾名ですが、数学だけでなく全教科指導しています。

長年、中学受験指導をしてきました。中学受験で最難関と言われるような学校は、受験そのものも大変ですが、入学してからが本番なんです。
入学すると同じ偏差値帯が集まって、その中での競争が始まります。にもかかわらず、合格したことで燃え尽きてしまったり、周りについていけなくなることも多々あります。
中学受験の塾だと、中学校入学後にその子がつまずこうが何があろうが助けてあげられない。
だから、中高生や大人になってからも、行き詰まった時に相談してもらい、ご家庭や本人にもう一度頑張れる道筋を示してあげられる先生になりたいと思っていました。

システムとYouTubeの活用で実現した「反転授業」

前職では講師職だけでなく、アプリの開発、教材開発、全国模試の作成など様々な業務を行っていました。
その中で、当時ニュース等でも取り上げられていた「反転授業」に出会いました。
佐賀県武雄市の学校が、全国で初めて「反転授業」をやるという時に、私が教材作りを担当させてもらいました。

当時、目の当たりにしたその授業がとても良くて、当時働いていた塾でもやらないかと提案したんですが、大手塾は新しいことの導入には慎重ですから、なかなかすぐに取り入れてもらうことができません。
そういった経緯もあり、自分で「反転授業」を行う塾を開いてみようと思ったんです。

マスラボの反転授業は

  1. 家で3分~5分程の映像を見て予習をする
  2. 塾では演習を中心に行う
  3. 先生は解き方や理解度のチェックを行う

というものです。

「反転授業」は家での予習が必須になるので、映像を見てこないと成り立たないです。
そこは生徒の自主性に委ねるのではなく、オーストラリアのMoodle(ムードル)といった学校で使われていた学習管理システムを塾用にアレンジし、塾生の映像視聴状況を管理して指導しています。

授業の映像は、YouTubeでも一部公開しています。塾生に限らず、誰かが勉強で困っている時に検索して、解決してあげられたら嬉しいです。

自分で学ぶことのできる子どもが、自分で学ぶことのできる大人になれる

マスラボの教育理念は「自分で学ぶ」。

塾って「分からない所を教えてもらえる」というイメージがあると思うのですが、「わかるまで教える」は、その子の可能性を奪ってしまうこともあります。
だから、生徒が分かりそうなときは「頑張って考えて」と言っています。
もちろん、答えを教えてあげたら生徒は喜んでくれるので、先生としても嬉しいのですが(笑)

自分で考えて納得したこと、頑張ったことは蓄積されていきますが、考えずに教えてもらったことは蓄積されません。
将来仕事をする時でも、何かあったらすぐに「分かりません」という人と「ここまで自分で考えたのですが、ここからが分かりません」という人と、どちらが良いか分かりますよね。

一歩立ち止まって自分で考えることは、すごく大変だししんどいけれども、それができるようになると自分で勉強する力も身に付きます。入試にも強くなるし、きっと社会でも活躍できると思う。
そういう子どもたちを、将来社会に送り出していきたいです。

マスラボから、反転授業を広めていきたい!

「反転授業」の塾を始めるにあたって、本当に子どもたちが実践できるだろうか?世間に受け入れられるだろうか?と、最初はお手本もないですし、不安もありました。
今はどの学年の子でも、幼児さんであっても反転授業ができています。

現在、約100名の生徒が日々頑張ってくれていて、算数オリンピックのメダリストでしたり、東大・京大・阪大・医学部などの難関大学、灘・東大寺などの最難関中学校に進学する子たちもいます。
開塾当初に思い描いていた指導の形が実現できているので、次は教室を増やして、マスラボでやっている指導の形を拡げていこうと思っています。

新しいチャレンジをすると、私自身が成長を実感できますし、成功しても失敗してもチャレンジしたことは必ずプラスの財産になるので、楽しんでやっていきたいと思います。

個人塾の強みは細やかなアレンジとスピード感

平等な教育というのは、全員に同じことをやらせることではなく、その子にとって必要だと思うことをアレンジしてあげることです。この生徒に対してはこの方法でいってみようか、と一人ひとりの指導をアレンジしたり、大手では時間がかかることをすぐに実践できるのが個人塾のいい所ですね。

未来を担う子どもたちに、自ら学ぶ力をつけるお仕事。これからも頑張ってください!
古山先生、ありがとうございました!

マスラボへのお問い合わせはこちらから

塾名マスラボ
所在地〒569-1121
大阪府高槻市真上町1-13-11
HPhttps://mathlab.jp/
TEL072-655-2292
対象学年幼児~高校生
YouTubeマスラボ 小学算数から高校数学まで学べるチャンネル

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この記事を書いた人

枚方市在住。岸和田の個人塾『大志学園』で勤続13年、過去に地域の公立高校・私立高校を紹介するフリーペーパー「大志通信」の制作を担当。”個人塾の良さを、沢山の人に広めたい”という思いで『いい塾探しドットコム』を運営しています。

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