時代と共に進化を続け27年、大津石山の子どもたちに自学自習の力を！【英駿個別進学セミナー】加藤先生

独立開業から幾度となく転機を乗り越え、27年。自立型の学習指導で大津石山の子どもたちに自学自習の力をつけてあげたいと語る加藤先生。

今回は大津市石山にある『英駿個別進学セミナー』の加藤 寛先生にお話を聞きました！

時代と共に指導法を進化させ、大津石山で27年続く個人塾

大津石山で『英駿個別進学セミナー』を開いてから、今年で27年になります。

私は福井県の出身ですが、大学を出てから塾業界に就職し、京都の塾で教室長を務めていました。当時就職した塾で7年ほど勤めた後、かねてからの目標であった独立開業をしました。
この大津石山を選んだのは、新たに家を構えた土地だったからという理由で、私の出身地でもなければ生活してきた土地でもなく、最初は本当に縁もゆかりもない土地でした。

塾を開いた当初は一般的な個別指導形式で、講師も複数名雇って運営していたのですが、13年ほど前から完全ワンオペで自立型の指導を行うようになりました。

自立型とはどんな授業かと言うと、学年も学力もバラバラの生徒さんが、同じ時間に一緒に勉強をし、各々の課題を進めます。私は生徒たちが行き詰まった時の手助けや、日々の学習管理を行い、コーチング主体の指導をします。

長年指導を続けてきた中で、目の前の生徒たちを伸ばすためにはどうすればいいか考え続け、この自立型の指導に辿り着きました。
個別指導形式を辞める前に、実験的に指導方法を変えた時期がありました。以前は授業の７割を説明に割いていたところを、３割にまで減らして残り時間を演習やコーチングに充てたところ、生徒たちの成績の伸びはほぼ同等だったのです。
生徒本人にやる気があれば、こちらの言葉も素直に響きますし、必要最低限の説明で十分に吸収してくれるのだと目の当たりにしました。

生徒一人ひとりの目標や学習単元によって、必要な説明や学習時間はそれぞれ異なりますから、思い切って完全に自立型の指導に変え、生徒たちにうまく活用してもらおうと考えました。

この結論に行きつくまでには、私自身が越えなければならない壁もありました。

生徒が気づかせてくれた「転機」

塾講師として働き始めて以来ずっと、私は「とんがった先生」でした。
「俺の言うことをちゃんとやれ！」と上から物を言って、言うことを聞かなければ押さえつけるような指導スタイルでした。
時代や相性もあったのでしょうか、その方法で生徒たちの成績が伸びていましたから、このままでいいと疑わなかったんです。

独立後も変わらずとんがった先生でしたが、しばらくしてある塾生に、このままではいけないと気付かされます。

当時、少々手を焼くある生徒がおりました。彼に指導をしている時に、ふと「先生って全然笑わないね」と言われました。
自分ではよかれと思っていたものが、笑わない、近寄りがたい先生だと思われていたことを知り、衝撃を受けました。
彼は私のことを気遣って、心配してくれていたそうです。

子どもたちは変わっていくのだから、自分も変わっていかなければならないと気付き、彼に感謝すると共に猛反省しました。
それから、今までの自分のスタイルを全て改める訓練をしました。
自分本位で生徒を引っ張るのではなく、生徒をよく見ていい所を探す訓練。
親しみやすい表情を作る訓練。
努力の結果、今の私からは「とんがった先生」の印象はなくなっていると思います（笑）

この出来事がきっかけで、「一人ひとりの良さをきちんと正しく見て、引き出してあげるお手伝いをしたい」という考えを持つようになりました。

私から生徒に対してもそうですが、将来生徒たちが大人になった時に、自分の子どもや会社の部下に対しても同じような気持ちで接してくれたらいいな、と思っています。

個人塾は、自分自身がブランド！磨いてアピールすることが大事

個人塾ですから、自分で塾をやる以上、自分自身がブランドです。
だから、自分自身を磨いて、磨くだけでなくアピールし続けることが大事だと考えています。

私が塾業界への就職を選んだ理由は、当時一番やりがいを感じていたためです。
私の就職活動の時はバブルの時代で、面接に行けばアルバイト感覚で内定が出ました。アパレルやＩＴ関係企業などで内定をいただきましたが、色々な業界を見ながらも学生時代にやっていた塾の仕事が一番自分に合っていると感じました。

昔からずっと、自分で何かを成したい、折角やるなら独立したいという考えを持っていたので、満を持して『英駿個別進学セミナー』を独立開業しました。
独立すると、雇われていた時と違い、1から10まで自分でやらなければなりません。
生徒に教えることが本業ですが、それ以外にも広告を作ったり、電話を受けたり、帳簿をつけたり…全て一人でやるので、本当に大変です。

しかし自立型に変えてからは、ぐっと時間ができました。
時間ができた時に改めて思ったのが「個人塾は自分自身がブランドだから、自分を磨いて自分を売らなければ」ということです。

これまでの経験から、教育への想い、生徒さんへの想い、保護者の皆さんに伝えたい考え方等が沢山あります。
それらを表現するために、SNSで発信をするようにしたり、色々な方のお力添えをいただき本も出版しました。

今は直接会うだけでなく、インターネットを通じて、様々な形で人の力になれる時代ですから、自分自身を発信し続けていきたいです。

加藤先生の著書
「現役の塾の先生が教える塾に行かずに学力を伸ばす方法: 子どもの未来を育む自学自習術」

英俊豪傑、秀でている人を育てたい

『英駿個別進学セミナー』の塾名は、「英俊豪傑」という私が好きな四字熟語から１文字もじってつけました。私自身がずっと英語を専門に教えてきたため、英語の「英」ともかかっています。生徒たちには自学自習できる力をつけて、社会で力を発揮してほしいですね。

長年の経験を活かし、地域の子どもたちとご家庭を支えるお仕事。これからも頑張ってください！
加藤先生、ありがとうございました！

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