一人ひとりに寄り添う指導で 「学びたい！」を引き出す 学習塾ココまな

フリースクールをきっかけに始まった『学習塾ココまな』さん。
学校生活や勉強に対して前向きになれる『学習塾ココまな』は、どんな塾なのでしょうか。教室長の土居先生に聞きました。

学習塾ココまなって？

岸和田市松風町で2021年開塾。自宅を開いた、温かみのあるアットホームな学習塾。
勉強嫌いの子が勉強を好きになるために、『ココまな』ではどんな授業が展開されているのでしょうか。

学習塾ココまなの指導方針

学習塾ココまなさんではどんな授業をされているんですか？

『ココまな』に来られる生徒さんは、本人が勉強に苦手意識を持っていたり、親御さんがお子さんのペースに合った塾を探されているケースが多く
「お姉ちゃんが違う塾に行ってるけど、塾でしか勉強せえへんし、こんな受け身でいいんかな？」「学校の宿題もできてへんのに、塾に行ったら宿題も出されて、結局ワークの答えを写すだけになって…」
といったお悩みを寄せられることがあります。
『ココまな』の指導方針としては、まず学校のことがきちんとできるように。そして、やらされる勉強ではなく、本人が楽しく前向きな気持ちで勉強できるように。そういうことを大切に指導しています。

▲ 自宅を開いて開塾した学習塾ココまな。

生徒さん一人ひとりのペースに合わせた指導をされているんですね。

そうですね。カリキュラムを固めてしまうのではなく、一番は無理にやらせないこと。その子のペースや、その日の調子に合わせて、できることを進めていきます。
例えば岸和田祭り（※）に参加していた子は、祭りの後ヘトヘトに疲れて、勉強どころではない状態で塾に来ますよね。そんな子には「頭がだんじりでいっぱいなんやったら、今日はそれで英作文をやろうか」とすすめると、喜んで取り組んでくれます。
また、授業の合間に休憩を10分設けているんですが、休憩を取るタイミングもそれぞれに任せています。皆自分に合ったペースを考えながら、メリハリをつけて頑張っていますよ。

※岸和田祭り…岸和田だんじり祭。毎年9月、10月に大阪府岸和田市で行われる伝統行事。

学習塾ココまなの思い

どうして塾を始めようと思ったのですか？

元々南大阪で教員として働く中で、不登校の子に寄り添える仕事ができないだろうかと考えていました。そこでフリースクールを立ち上げたのですが、始めてみると「不登校ではないけれど、勉強嫌いで学校についていけなくて…」というご相談も多く、そういった子のためにできることはないだろうか？と考えた時に、私自身が小さい頃通っていた、地元の個人塾を思い出しました。
先生のお宅で開かれた塾でのびのびと学んだ思い出があったので、今度は私が教員の経験を生かして、そんな塾を作りたいと思いました。

▲ 勉強の合間に触れあえる、ハムスターのぽんずちゃん。

生徒さんたちの成長が楽しみですね。

そうですね。中学生の生徒さんが多いので、やがて高校受験もやってきます。
「今頑張っておいて、いけるところ増やしたい！」という子もいますし、「あんまりこだわりない」という子も多いですが、それでもいいと思います。
「勉強どうでもいい、高校いけへん」から、進学を前向きに考えられるように、寄り添っていきたいと思います。

今後の展望

今『ココまな』に通っている子どもたちの顔を見ていると、塾を開いて良かったなと思えます。校区外のエリアから時間をかけて塾に来てくれている子も多いです。学校のことや勉強で困っている子たちが、安心して通えて「学びたい！」という気持ちを引き出せる。そんな塾でありたいと思います。

塾に行くのが楽しい！と思える『ココまな』土居先生の指導。画一化された指導ではなく、生徒さん一人ひとりのペースや調子に合わせた指導を行うのは職人技ですね。土居先生、有難うございました！