この春、全国の書店に一冊の本が並びました。
著者は、大手塾でも有名予備校講師でもなく、滋賀県彦根市の稲枝町にある小さな個人塾「総合学習教室ブリッジ」の田中先生。
「えっ、こんなところに塾が?」と思われるような、静かな町の一角。
コンビニもまばらな稲枝町で、これまでチラシを大量に撒いたことも、SNSでバズったこともありません。
ひとりの先生が、静かに、でも確かに自分の信じる道を歩んできた結果です。
「稲枝から日本を変えたい」地元で子どもたちと向き合う日々
—— 田中先生、出版おめでとうございます。まず、率直なお気持ちを教えていただけますか?

自分の信じたことを地道に続けてきて、それがこうして形になったというのは、何よりも嬉しいことです。だけど、本が届いて最初に感じたのは、「嬉しい」より「有難い」という気持ちでした。
田中先生は、生まれ育ったこの町で、教育を通じて子どもたちと真摯に向き合い続けてきました。
その原点には、子どもの頃から抱いていた“夢”があるそうです。



昔から、“地元で子育てをする”というのが夢だったんです。だから稲枝に戻ってきて塾を開いて…
これまでも紆余曲折ありましたし、これからも順風満帆ではないと思います。それでも、稲枝から日本を変えたいと思ってますし、変えられると信じています。
合格実績を大々的にPRすることはありませんが、「総合学習教室ブリッジ」からは、難関校合格者や算数オリンピックメダリストも生まれています。
けれど、先生が実績以上に大切にしているのは「なんのために勉強をするのか」という問い。
田中先生のブログでは、日々そんな深いテーマが丁寧に綴られています。
📖 ↓↓田中先生の想いはこちらの記事から↓↓


『10歳からの「解答力」で差がつく 国語の成績が上がる勉強習慣』
そして今回出版された本のタイトルがこちら
📘『10歳からの「解答力」で差がつく 国語の成績が上がる勉強習慣』
国語力の中でも、「読解力」ではなく「解答力」にフォーカスしているのが、この本のユニークなところです。



チャート式の国語版を作りたかったんです。
『どうやって読めばいいか』だけじゃなくて、『どう答えればいいのか』をしっかり伝えたくて。
日々の授業で子どもたちと向き合いながら、「どうしたら伝わるか」「どうしたら身につくか」を考え続けた末の集大成とも言える一冊です。
📹\本の魅力が動画で紹介されています!/
書籍の魅力を、田中先生の友人であり、同じく教育現場に携わる菊池先生が動画で丁寧に紹介してくださっています。
ぜひこちらもご覧ください!
「これは特別な人の話じゃない」すべての個人塾の先生に向けて
今回の出版は、田中先生にとって夢の一つでした。
しかし、出版を達成して田中先生が抱いた感情は、私たちの想像とは少し異なるものでした。



最初にもお話しましたが、僕自身、出版ができて”嬉しい”とはあまり感じていなくて…。
私事ですが、娘が生まれてから10年以上、苦しい思いをしていた時期がありました。自身の健康面が原因で仕事が続けられず、『自分は社会に必要とされていないのではないか』とまで感じていました。
そんな僕を今日まで支えてくれたのは、家族や仲間、塾の生徒たち。
だからこの本に詰まっているのは、僕の力ではなくて、”人の想い”だと思っているんです。
だからこそ、「有難いなぁ…」っていう気持ちが大きくて。
自分の頑張りを伝えるよりも、この本が誰かの勇気や希望になってくれたら、それが一番うれしいです。
出版の報告を聞いたご家族や周囲の方々からは、「おめでとう」ではなく「よかったね!」の言葉が寄せられたそう。
きっとそれは、先生の歩みを間近で見てきた人たちだからこその、心からの言葉なのでしょう。
今回のお話は、決して「特別な誰か」の物語ではありません。
毎日教室で子どもたちに向き合い、悩みながらも一歩ずつ進んでいる“個人塾の先生”たちが
歩んでいける未来の一つです。
そんな未来へのヒントを、確かに見せてくださった出来事でした。
田中先生、本当に素敵なご報告をありがとうございました!
余談:
私の近所の本屋さんにも置いてありました~!
by跡部


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