『切り替え力』を鍛える ~新学期の始まりは切り替えのチャンス~

夏休みが終わり飛躍的に伸びる生徒、また2学期以降も伸び続ける生徒に共通するのは、『規則正しい時間を送った』ということです。
遅刻・欠席・宿題忘れ・小テストの不合格などがなかった生徒です。

『人間に平等に与えられているのは時間以外はない。だから、人生を変えてゆくのは時間の使い方である』
と言われています。

しかし、現実はテレビやゲーム、インターネットにスマートフォンなど、様々なモノやサービスがわれわれの貴重な時間を容赦なく奪いにやってきて、われわれは油断しているとあっという間に貴重な時間を奪われてしまいます。
そして、ともすれば、何かを得ることも、成長することもない毎日を送り続けてしまうことになります。

とはいうものの、現代社会においてそれらとまったく関わりを持たずに生活をすることもできないのも現実です。

時間を大切に使うためには、『オン』と『オフ』を切り替える能力を身につける必要があります。
これまで『オン』と『オフ』の切り替えは、自分の気持ちとの戦いで行うと考えられていましたが実は心や生まれつきの性格ではなく、脳の領域であるということが現代の科学において、わかってきたようです。
つまり、体の一部である限り、鍛えることのできることのできる能力で、筋力トレーニングのように鍛えれば鍛えるほど強くなるようです。

したがって、夏を通して規則正しい生活を送った生徒は、それまでに『オン』と『オフ』の切り替え能力が身に付いていたということでしょう。
そして、そうでなかった生徒は、少しその部分が不足していたのでしょう。

しかし、不足していると言って、悲観することはありません、この機会に鍛え始めれば、必ず身に付くのです。
学生時代は学期という最高の切りかえのチャンスがあるのですから。


監修:芳谷真宏(現役高校生進学指導専門塾『大志学園』学長)

毎日毎日つづいた夏期講習が終わりに近づいてきました。
生徒たち一人ひとり、皆が期するところがあるのでしょう、暑い日が続く中、一生懸命に頑張っています。
そして、一生懸命の生徒たちと毎日毎日接していると、我々指導する側も、希望を叶えてあげたいという気持ちがさらに強くなり力が入ります。

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