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中だるみって何?なぜ中だるみが起こるのか?
一般的に、2学期は『中だるみ』の時期と言われます。
精神的には学校行事なども多い上に、地域によってはお祭りなども重なり、ついつい勉強から心が離れがちになるのです。
特に、2年生の2学期などはその傾向が著しいです。
しかし、この時期の学習内容は重要な単元が目白押しで、『中だるみ』を許してくれるようなものではないのです。
だから、この2学期は、たるんだ者とそうでなかった者とに大きな差が生じたり、逆転が起こったりしやすい時期であるのです。
中だるみを克服して、勉強に自信をつけるチャンス!
ライバルに差をつけたり、勝てないと思っていた友達に勝ったりすると自信が生まれますよね。
自信が生まれると、その教科が好きになったり、勉強そのものが好きになったりします。
中だるみする者が多いこの時期に頑張ることができると、案外たやすく結果を生み出し、次の学年に自信を持った状態で進むことが出来る可能性を高めます。
われわれ指導者は、目の前の生徒たちが自分たちの『壁』を越える2学期であって欲しいと願いをこめて日々指導にあたっています。
監修:芳谷真宏(現役高校生進学指導専門塾『大志学園』学長)
先日、ある高校の国語の入試問題を眺めていると、東大名誉教授の養老孟司氏の作品が出典されていました。 その名を聞いて、今から20年ほど前にベストセラーになった『バカの壁』という本を思い出しました。 当時、タイトルが衝撃的だったので、爆発的に売れたのでしょう。 内容については、賛否両論あったようですが、この書によると【バカの壁】というのは、自分が知りたくないことについては意識的か無意識的かに関わらずに情報を遮断してしまう壁が存在し、その境界線のことを指すそうです。 日々、生徒を指導していると、この【バカの壁】(この言葉には、いささかの違和感がありますが)を感じることがあります。 低学年では、レベルの高低問わず、ある新しい内容を説明し始めると、すぐに「むずかしい・・・」「わからん・・・」と言い出す生徒がいます。これが【バカの壁】状態なのでしょう。 このような生徒には、「まず、最後まで説明を聞きなさい。それから、よく考えて、わからなければ、わからないと言うようにしなさい。」と指導します。すると、この言葉を何とか飲み込んで勉強するようになってゆきます。 そのうちに少しずつわかるようになり、出来るようになってゆきます。 また、ある程度出来るようになり、その結果テストで点数が上がり、自分が満足のゆくレベルまで達すると、「わからん・・・」という言葉を発することが一気に減ります。 つまり、自信を持つことが【バカの壁】を越える状態なのでしょう。